土木一式工事業とは
土木工事には、地質や地形の調査、設計、施工計画の立案、工事管理など、さまざまな工程が含まれます。これには、安全性の確保や環境への配慮が不可欠であり、最新の技術や法令に基づいた施工が求められます。近年では、地震や豪雨といった自然災害が頻発する中で、防災や減災を目的とした工事も増加しています。例えば、堤防や護岸の強化工事、地下貯水施設の建設などが挙げられます。
また、日本の土木工事業界では、少子高齢化や労働力不足といった課題に直面しており、これを克服するためにICT(情報通信技術)やAI、ドローン、自動化機械の活用が進められています。これにより、作業の効率化や安全性の向上が図られています。特に、建設現場におけるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の導入が進み、デジタル技術を駆使した工事の最適化が求められています。
土木一式工事業社が工事保険に加入する理由
土木一式工事業者が工事保険に加入する主な理由は、リスク管理と経済的な損失の回避です。土木工事は大規模かつ複雑な作業が多く、自然災害や人的ミス、機械の故障などによる予期せぬ事故が発生する可能性があります。こうした事故によって、建設中の構造物の損壊や第三者への損害、工事の遅延が生じた場合、業者は多大な賠償責任や修繕費用を負うことになります。
工事保険は、これらのリスクに対する補償を提供し、業者が経済的損失を最小限に抑える手段となります。例えば、工事中に発生した火災、風水害、盗難、第三者に対する賠償責任など、幅広いリスクをカバーします。さらに、保険に加入することで、事業の継続性を確保し、発注者や関係者に対して信頼性を高めることができます。
土木一式工事業の保険料
従来の賠償責任保険(土木一式工事業)
完成工事高 | 補償金額 | ||||
---|---|---|---|---|---|
1億円 | 2億円 | 3億円 | 5億円 | 10億円 | |
5,000万円 | 109,870円 | 120,960円 | 130,640円 | 144,350円 | 164,910円 |
1億円 | 220,150円 | 242,320円 | 261,270円 | 288,490円 | 329,620円 |
1.5億円 | 322,560円 | 354,820円 | 382,230円 | 422,350円 | 482,430円 |
2億円 | 424,770円 | 467,310円 | 503,600円 | 556,420円 | 635,440円 |
2.5億円 | 523,150円 | 575,970円 | 620,320円 | 685,240円 | 781,800円 |
3億円 | 621,940円 | 684,630円 | 737,050円 | 814,060円 | 928,370円 |
5億円 | 923,530円 | 1,016,060円 | 1,092,870円 | 1,204,960円 | 1,370,480円 |
10億円 | 1,588,810円 | 1,747,470円 | 1,878,310円 | 2,069,630円 | 2,350,450円 |
建設業互助会(その他の建設業)
完成工事高 | 補償金額 | ||||
---|---|---|---|---|---|
1億円 | 2億円 | 3億円 | 5億円 | 10億円 | |
5,000万円 | 65,400円 | 72,000円 | 77,760円 | 85,920円 | 98,160円 |
1億円 | 131,040円 | 144,240円 | 155,520円 | 171,720円 | 196,200円 |
1.5億円 | 192,000円 | 211,200円 | 227,520円 | 251,400円 | 287,160円 |
2億円 | 252,840円 | 278,160円 | 299,760円 | 331,200円 | 378,240円 |
2.5億円 | 311,400円 | 342,840円 | 369,240円 | 407,880円 | 465,360円 |
3億円 | 370,200円 | 407,520円 | 438,720円 | 484,560円 | 552,600円 |
5億円 | 549,720円 | 604,800円 | 650,520円 | 717,240円 | 815,760円 |
10億円 | 945,720円 | 1,040,160円 | 1,118,040円 | 1,231,920円 | 1,399,080円 |
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